Yasu

ADSL



私の自宅もネット回線をADSLに変更し、回線について書いてみようと思います。

ADSL

みなさんご存じのADSL回線その仕組みを話します。

DSL(Digital Subscriber Line)とは既存の電話線を利用した、高速通信可能な技術です。

xDSLの規格は複数あり、SDSL・HDSL・RADSL・VDSLなどです。
その一番代表的なのが、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)になります。
ADSLの頭文字A(Asymmetric)の意味は、「上りと下りの速度が違う」という意味です。
ADSLのことを、非対称デジタル加入者線と呼ぶこともあります。
反意語として、対称デジタル加入者線での代表例が、ISDNです。



ISDN

以前では、TVのCMにて「インターネットと言えばISDN」と歌っていたように、
有名になったISDN回線。

現在ではISDNの何十倍と言う。ナローバンド(ブロードバンドの反意語)の代名詞になっています。

電話が2通話可能な以外、一般的な家庭では電話とネット接続が両立可能であれば、
問題ないと感じます。

このISDNがADSLの大きな障害になっています。



ISDNとADSL

ADSL導入の際、ISDN回線が大きな障害になります。
少し難しいですが、
NTTのISDNの規格はピンポン方式を採用しています。
欧米のISDNは、エコーキャンセラー方式を採用しています。
この違いは、使っている周波数にあります。

ピンポン方式は、0〜320KHzを使用しています。
一方、エコーキャンセラー方式は、0〜80KHzを使用しています。

電話回線での音声は、0KHz〜4KHzまでを使用しており、音声が利用していない
高い周波数を使うことによってISDNとADSL等は高速回線を実現しています。

周波数干渉は、ISDNで利用している周波数帯と、ADSLの周波数帯が重なるため干渉が起こります。

ADSLの周波数帯は25〜552KHzを使用しています。(ADSL業者によっては1004KHzまで使用)

そのため、日本のISDN方式では、ADSLの干渉が大きい規格になっています。
欧米で利用されている方式では、ISDNでの周波数帯が小さいのでADSLとの干渉が小さく済みます。

各国で利用されているISDNは、欧米のエコーキャンセラー方式です。
今後もISDNの主流は、エコーキャンセラー方式になりそうです。


ADSLの規格


同じようにADSL規格も大きく分けて、2種類あります。
この規格は、ISDNとADSLとの相互干渉を防ぐために決められました。

Annex AとAnnex Cです。
国際標準規格はAnnex Aになっています。
基本的にAnnex Aは、エコーキャンセラー方式に準じたもの、
Annex Cはピンポン方式に準じた規格になっています。

日本の多くのADSL業者は、Annex Cを採用しています。
Annex A規格採用業者の代表例が「Yahoo!BB」です。

Annex Aは、下りの回線速度で理論値8Mbpsを出すことが出来ます。
一方、Annex Cでは1.5Mbpsになります。

このAnnex Aは、日本のISDN規格と大きく周波数帯が重なるため、
利用する個々のユーザによって、大きく速度差が開く傾向が見られます。

今後、日本でもADSL規格がAnnex Aを採用される可能性もあります。
国際標準規格なので、ADSLモデム等の価格が下がり、導入し安くなるからです。
Annex Cは、技術改良によって、速度が速くなることも期待できそうです。



総務省のまとめによると、2004年5月末までのDSL利用回線数は、
11,819,177
となっています。

2003年末で一千万回線突破しています。

また同じく総務省のまとめによると2003年9月末現在
DSL、FTTH、CATV等のブロードバンドサービス利用者は
約1,225万6,136加入となっています。

今後も利用数が増えていくと思われます。
エリアも広がって来ていまして利用できる地域は、増加傾向にあります。
家庭(世帯)でのブロードバンド接続については3割以上が利用しています。
まだ、サービス提供地域に入ってないユーザーもいらっしゃるかとも思いますが、
少し待っていれば提供エリア内に入るかと思います。



今後、全国でネット接続が気軽に出来る環境を祈って!!


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